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S.AKAMATSU
役員:2018年入社
「ウチへの転職を考えてくれ!」
創業社長は中学、高校の二級上の先輩で、当時からずっとお世話になってきました。就職してからは、よく「早くウチに来い!」と誘ってくださいました。私は「もっと外で勉強してきます!」とかわしていました。
勤めていた生活用品のメーカーで何度かの転勤を経て、5年前に九州に帰ってくると、毎週のようにゴルフや会食で共に時間を過ごすようになりました。その頃、トミナガコーポレーションの業績も順調に伸びてきていて、「そろそろ真剣にウチへの転職を考えてくれ」と言われるようになりました。私自身、その言葉はうれしく受け取りましたし、一緒に仕事がしたいという気になっていました。ただ管理職だったため、そう簡単には辞められませんでした。そんな中、創業社長が「倒れた」という知らせを受けたのです。
あのリーダーシップは誰も引き継げない
2年前の2月でした。闘病中の苦しそうな姿を見た時、これがタイミングだろうと決心して、「トミナガに入社します」と伝えました。それから1カ月後、創業社長は亡くなられました。ショックでしたね。辛い別れでした。
創業社長は人を惹きつけ、動かす力がありました。また、商売に対しては負けず嫌いで真剣でした。先見の明があったと言われますが、それは単なる勘ではなく、心に秘めた思いで考え続けた結果でした。常々「競争にならないステージでビジネスを作らなければ」と言っていて、それを「ストリートプリント」という形で実現しました。千織さんが社長を引き継ぐと決まった瞬間、「創業社長のリーダーシップは誰にも引き継ぐことはできない」と覚悟しました。その時からトミナガの企業化が始まったのです。
絶対に変えてはいけないところ
社長が交代しても、誰一人として辞めなかったことには、本当に感動しました。創業社長がそれだけの絆を作ってくれていたということです。私のできることは、この会社を継続させること。そのために3カ月ほどかけて状況を分析して、「変えるべきところ」と「変えてはいけないところ」を明確に整理しました。
「変えるべきところ」の一丁目一番地は、個人商店の延長のような形で曖昧になっていた、就業規則や人事制度、給与体系など、ルールを明確化することでした。それを基にして、新たに5年間の事業計画を立て直しました。
一方で「変えてはいけないところ」は創業社長の志です。それらは「社是」や「社訓」といった形で言葉にまとめました。たとえば、「先進への挑戦」誰よりも一番に新しいことに果敢にチャレンジして、強い商品と仕組みを創りあげること。あるいは「現場第一主義」。工事のクオリティをしっかりと担保し高評価を得てリピートにつなげていく姿勢は絶対に守るべきところです。社員には「よそには負けないものづくりをしよう」「現場は自分たちではなく、お客様から評価されるものだ」など、創業社長の言葉を伝え続けました。
ともに急成長を目指そう!
営業はKIKUCHI、工務はIWAMOTOがリードしてくれているので、私は千織社長をサポートするのが自分の役割だと考えています。こうしてみると、創業社長を主要メンバーがそれぞれの分野でサポートするチーム体制で継承したと言えます。
現在は、ほぼ無借金経営で、オンリーワンの工法と競争力の高い商材で業績を伸ばし続けています。さらに言えば、トミナガはこれからが本当におもしろい。とんでもない成長を成し遂げる可能性は大いにあります。入社するならば、まさに今がチャンス。この会社とともに、急成長してくれる人材を、私たちは心から求めています。