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- 東北震災からの復興
復興事業に関われる喜びと誇り
コンクリート工法の弱点
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2011年3月11日に起こった東日本大震災は東北地方を中心に、未曾有の被害を与えました。道路も例外ではなく、大きく盛り上がったり、陥没したりする様子がニュースなどで伝えられました。
現在、多くの歩道に使われているのは、「インターロッキング工法」というコンクリートブロックをかみ合わせ(インターロック)て、レンガ調など色やパターンをデザインする工法です。
メリットの多い優れた工法ではあるのですが、地震の揺れに路盤が動いてしまうと、ブロックが起き上がってしまいます。また、一度壊れてしまうと、産業廃棄物としてリサイクルに回すことができず、ゴミとなってしまうのもデメリットです。震災ではインターロッキング工法で整備された道路の多くが、強い揺れによって破壊されてしまいました。
アスファルト舗装ならば早く、
いつでも!
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道路の復旧に力を発揮したのが、工期が短いアスファルト舗装です。なんと言っても、まずは早く通れるようにしなければならない。ただ、やはり黒一色の表面は味気ないものです。アスファルト舗装の表面に型押しする工法である「ストリートプリント」ならば、いったん敷いたアスファルト舗装を利用しながら、表面に様々な加工を施すことができます。しかも3年後でも、5年後でも既存のアスファルトを利用して加工することができます。
この特長が認められ、「ストリートプリント」は宮城県、岩手県、福島県を中心に震災後の街並み整備や、原発避難区域の復興住宅の景観づくりなど、実に多くの復興事業に利用されました。いや、実は過去形ではありません。あれから10年が経とうとする現在も、復興事業は続いていて、たとえば福島県の原発の避難区域だった地域は、まさに道路の整備が始まったところで、「ストリートプリント」が採用されています。
施工:ストリートプリント
震災前の景観を取り戻せ
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宮城県の泉中央地区は、仙台市内から電車で20分ほどのベッドタウンです。駅前の舗道はきれいにタイルが敷かれていたのですが、震災で人が歩けないほどに壊れてしまいました。すぐにアスファルト工事が実施され、通れるようにはなったものの、表面は黒い状態でした。景観という面もさることながら、夏は道路が熱を帯びて夜まで暑いというのも問題でした。
私たちのミッションは、これを震災の前に元に戻すこと。「ストリートプリント」のデザインパターンは15種、塗布する着色接着剤「ストリートボンド」は59色から選択できるので、元のタイルに限りなく近いデザインと風合いを取り戻し、住民の方に喜んでいただくことができました。
また、今後、なんらかの理由で壊れた場合も、アスファルト舗装ならば、材料として再生できますから、環境面からもメリットがあります。
道路の華やかさが
街を明るくする
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普段の生活の中で道路の色に注目することはほとんどないと思います。ただ、街に立って意識して景色を眺めてみると、視界に占める道路部分の割合がいかに多いのかを気づかれるはずです。そこが黒一色か、カラーリングされているかで、景色の印象は大きく変わります。
道路が華やかになれば、駅前が、商店街が明るくなります。人が集うようになり、街が賑わい、発展につながっていきます。「ストリートプリント」によって、被災された方が豊かさを取り戻すお手伝いができたとしたら、私たちトミナガコーポレーションにとって、本当に意義のある仕事になったと思います。
災害はあってはならないものですが、日本で暮らす以上、避けられないこともまた事実です。日本人のすごいところは、どんな大きな被害を受けても、力強く立ち直る力。間接的にではありますが、「ストリートプリント」で復興に関われることは、私たちにとって大きな喜びであり、大切な誇りです。
施工:ストリートプリント